山下ふみこオフィシャルブログ
2015年10月
2015.10.31
沼津視覚特別支援学校 学習発表会
沼津にある県立視覚特別支援学校は、先生方が本当に前向きで、常に生徒主体の充実した教育をしている。オープンスクールの時にもお邪魔させていただいたが、今回は学習発表会である。
10/31(土)県立沼津視覚特別支援学校 「六星祭 学習会発表会」
スローガン ”みんな輝け 六星祭!笑顔で頑張ろう NST!!" 開催
展示の部では幼・小・中・高(高校生以上)・ボランティアの作品展示やPTAバザーなど、特にお勧めは高等部のマッサージはとても快適。順番待ちで無料でやってもらえる。
生徒や先生たちのカフェコーナーもあり、コーヒーやお茶を頂きながら生徒や先生たちと話せる機会はとても充実している。今回も今後の参考になる検討課題を頂く貴重な機会となった。
2015.10.26
マイナンバー制度 in 地方×国政策研究会
自治体議員政策情報センター主催の第19回地方×国政策研究会に参加。朝10時から丸一日、衆議院第2議員会館で各地方議員と一緒にノンストップで国の職員から直接レクチャーを受ける。毎回盛り沢山で強行スケジュールである。
・第1部・改正マイナンバー法の内容説明 内閣府
・制度施行に伴う課題 総務省
・白石 孝さんの講演
・第2部・子ども被災者支援法と自治体 復興庁
・福島県の健康被害調査 環境省
・学校検診と保養支援制度 文科省
マイナンバー制度って何?
2015年10月5日現在、住民登録されているすべての日本人と在留外国人に12ケタの個人番号(マイナンバー)を知らせる「通知カード」が郵送される。通知カードは個人単位だが、配達は住民登録の世帯単位です。
2016年1月1日からは、個人番号カードの交付が始まる。このカードにはICチップが搭載され、将来は健康保険証やクレジットカード、ポイントカードなどのカードも統合する計画がある。
導入を前に、個人番号を管理するシステムの安全対策が課題となっている。日本年金機構の大量の個人情報漏えいもあり、セキュリティ対策に未だ不安は払しょくされていない。
共通番号入らないネットの白石孝さんは番号もカードもいらないと言う。何故なら、
●カード1枚で、健康保険証、社員証、キャッシュカード、クレジットカード、車の車検証も?
これって便利ですか?
●預貯金、生命保険、証券全ての取引にあなたのマイナンバーがつけられ、企業に保管されれば、あなたの番号付個人資産情報は貴重な情報になる。日本だけでなく、世界中からハッカーが、企業にハッキング攻撃をかけられる危険がある。
●セキュリティに100%はない。日本の番号付個人情報は狙われる。
これって、番号とカードで市民の個人情報を全て明らかにし、国の管理を強める社会にするってこと?
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いよいよ番号通知!
皆さんのところに11月に簡易書留で「番号通知カード」と「個人番号カード申請書」が届きます。申請書を出すかどうかは任意なので、申請書を出さない選択もできます。
とりあえず止めておこうカード申請!
利用範囲の拡大で民間に蓄積されていくマイナンバー個人情報。ハッカー攻撃による大量流出の可能性が日々高まる。相当に危うい「マイナンバー」
カード申請はとりあえずやめておこう。
通知カードを返上しても個人番号は付番されます。番号法で利用が定められた行政等の手続きでは、マイナンバーの記入が求められます。
その際に、本人確認のために、確認書類を提示しなければならないことになっています。
その確認は、個人番号カード、または通知カード+運転免許証やパスポートなどの顔写真付き書類となっています。個人番号カードを持っていなくても、手続きは可能です。
今のところ、どこまで使用が拡大するのか、番号記載の義務化が進められていくのか先行きは見通せません。
「個人番号カード」の申請は任意なので、申請をするかしないかは慎重に行うべきだと思います。
何故なら、6月1日に日本年金機構の年金データ流出事件が発覚しましたが、その徹底的な解明はこれからです。
個人番号カードを普及させれば、同様、あるいはそれ以上の流出事件が起きる可能性はあります。制度そのものを見直すことが重要と改めて確認をした勉強会でした。
今後、市独自の安易な利用拡大には厳しく指摘していかなければと思います。
2015.10.25
点字ブロックキャンペーン
10/21(水)県立沼津視覚特別支援学校が、毎年行っている点字ブロックの重要性を訴えるキャンペーン。視覚障害者への理解を深め、一声かけ合う思いやりを持つことの大切さを訴えるイベントに参加。
埼玉の点字ブロックをPRする白杖の妖精「つえぽん」や、近隣の高校から西高・市立高・東高・桐陽高・中央高・誠恵高の6校の高校生も、朝7時半~のキャンペーンに先生と参加です。
朝の通勤時間に、沼津駅北口で、ポケットティッシュを配りながら、「点字ブロックは、大事な道しるべ ふさがないようお願いします」と呼びかける。
また、アイマスクをつけて白杖を使用しての歩行体験も高校生を中心に行う。点字ブロックを頼りに通学している児童や生徒、そして目の不自由な方にとって、安全で歩きやすい通路づくりが大事だと再認識です。点字ブロックが剥がれている箇所は、市役所へお知らせください。
2015.10.18
第71回香貫山影奉仕
71回目の香貫山影奉仕の清掃は10/17(第3土曜日/毎月)9:00~10:30まで行う。
毎月の清掃場所は香貫山に登っている人達で、事前の下見をしてくれて、当日はそれに従って整備を進めていく。
今回から香陵台公園内の駐車場周辺の貞明皇后御遺徳記念碑と植田内膳翁頌徳碑の周辺整備をしばらくは続けていくことになった。
貞明皇后:大正天皇の皇后であり、昭和天皇の母
植田内膳:寛永年間(1620)香貫一帯の農業者を救う為、農業灌漑用水路を拓いた人物
貞明皇后碑の周辺はつつじの植栽で鬱蒼としていたため、誰の碑かもわからない状況であったが、今回、植込みの整備と下草刈りで随分綺麗になった。
植田内膳碑の周辺は余りにも鬱蒼とし過ぎて、時間内には整備ができず、翌月に持ち越すことになる。
(今回の植栽の整備はみんな楽しそう・・・なぜ?)
最近では、ゴミ拾いをするゴミ自体が嬉しいことになくなっている。今は、下草刈りや枯れた枝の整備をしている。その為にチェーンソーやヘッジトリマーの講習に出かけ、安全対策も万全に行っている。
其々が自分の持ち分を心得て、軽トラックを出してゴミの回収をしてくれたり、鎌をといでくれる人もいたり、分担するまでもなく、自然とみんなが其々の役割をこなしている。
本格的な整備のためには自前で機械を買ったりしているのが現状であるが、こういう市民の自発的な動きをサポートするような仕組みを提案し、昨年、まちピカ応援隊として発足をしたが、さらに一歩進めた取り組みができないのか、香貫山の整備をしながら模索をしている。
2015.10.14
沼津市のお財布事情(財政見通し・歳出)NO5
NO4では財政見通しの歳入、主に市税収入の見込みの甘さについてでした。NO5では歳出について考えてみたいと思います。
一般財源の歳出において
投資的経費(充当一般財源)を極端に小さくし、一般財源の支出を小さくしています。
扶助費が大きくなるので、人件費や補助費等を小さくし、何とか経常経費を抑えようとしています。
上記のグラフを見ると扶助費の伸びがH33~減少しています。人件費も10年間で27億円削っています。
公債費(借金返済)については、市債(借金)が、今までの1.4倍にも増加するのに、公債費(借金返済)はそれほど大きくなっていない状況は、10年間の借金返済の見通しでは、不十分ではないかと思われます。
とくに注目すべきは投資的経費(充当一般財源)の削減です。H19には年間65億円の投資的経費がH26には33億円にまで減少し、H36には27億円にまで圧縮しています。
これで本来の公共事業ができるのでしょうか。ましてや高架事業ができる余地があるのでしょうか?
見通しではこれから高架事業を進めるにも、投資的経費を圧縮せざる得ない状況です。
これからは日本中が、来るべき老朽化対策に立ち向かう時代が到来しています。
その対策にどれだけの事業費がかかるのか試算は現状では出ていません。
そんな中での沼津市が公表している財政見通しは高架事業を可能にするための財政見通しであり、残念ながら、あらゆる老朽化対策についてはその財政的な見通しはまだされていない状況です。
決算状況から、もう少し詳しく見てみます。
投資的経費(充当一般財源)の減少。H19には年間65億円の投資的経費がH26には33億円にまで減少。およそ半分にまで縮小しています。
その分、扶助費がH17に26億円がH26には42億円と10年前より16億円増えています。
その結果として、扶助費が増えるので、投資的な経費に充てる金額が、小さくならざるえない。
「一般財源の収支の柔軟性が失われてきています。つまり、一般財源の自由に使えるお金が、固定費にかかり、硬直化してきているのです。」
この状況は今後ますます硬直化していくでしょう。
年々、減少していく投資的経費(充当一般財源)の現状では、高架事業ができる余地はないことが分かります。不可能と言わざるえません。
下記のグラフは市債(借金)と公債費(借金返済)の関係ですが、H28以降の借金の返済状況がH36までだと見えてきません。
まとめ:
昨年公表した財政見通しは、借金頼みの見通しであり、起債に大きく依存した財政運営になっています。
借金に大きくシフトした中で、その影響は後年度に借金返済と言う形で表れますが、この10年間の財政見通しの中では、起債に依存している財政運営が、後年度にどうなっていくのかが見えてきません。
財政がいいのか、健全なのか、これでは判断ができないはずです。
そんな中で高架事業が財政的に大丈夫と言うのは、全く理解に苦しみます。高架事業をやる為だけの財政見通しで、一方的な説明をしても説明責任を果たしたということにはならないでしょう。
老朽化対策はこれからです。そして、地震津波対策も始まったばかりです。その上、沼津市の場合は、高架事業が入るわけです。
市民への財政的な負担は、他市と比べようがないほど大きくなっていくでしょう。
2015.10.12
沼津市のお財布事情(財政見通し・歳入)NO4
NO1~NO3までは17年度~26年度決算までの状況を示してきたが、NO4は27年度~36年度までの10年間の財政見通しを現状と比較しながら見ていくことにする。
まずは歳入の一般財源の見通しの甘さについて述べたいと思う。
個人市民税は生産年齢人口の減少があるにもかかわらず、見通しの10年間(H27~H36)は127億円の増加。
1)生産年齢人口が減るのに、なぜ個人市民税が増加するのか。
市税は21年度以降ほぼ横ばいの中で、10年間の見通しでは、市税収入が年々増加というのは甘い見込みと言わざる得ない。歳入の一般財源の見通しについては、個人市民税同様、収入を大きくしている状況が見える。
26年度までの市債(借金)の状況は、年々特例債が占める割合が大きくなっています。それは公共事業のための借金よりも、財源不足を補うために特例債に頼らざる得ない、つまり公共事業に投資する余裕が最早なくなっている状況である。
しかし、27年度以降の見通しでは、急激に事業債が多くなり、借金が2倍以上になって事業を進める状況は、財政運営上健全だとは言い難く、またこのような起債(借金)に依存した財政運営がありえるのだろうか。
2015.10.12
沼津市のお財布事情 (市税の状況)NO3
一般財源の市税収入について考えてみたいと思います。
特に個人市民税は生産年齢人口の減少で、これからの税収入は厳しいと予測されます。消費税が26年度は5%→8%になり、地方消費税交付金が増加する一方で、地方交付税も全国的に削減される見込みであり、一般財源の総額も増えていません。
上記のグラフは社会人口問題研究所の将来的な沼津市の人口推移です。
生産年齢人口(15歳~64歳)の減少が著しい中で、沼津市の財政見通しでは市税収入が27年度以降は年々増加するとしています。
この先景気がよくなり増加するというのは、余りにも見通しが甘いと言わざるえません。
市税を含めた一般財源総額は横ばいというのが他市の予測です。
一般財源総額は増える状況にはなく、ほぼ横ばい状況でしょう。
H19年以降は次第に減少しています。今後の見通しとして、増加していくというよりは横ばいという見方をしている自治体が多いようです。
2015.10.12
沼津市のお財布事情(借金) NO2
一般財源の歳出の状況をNO1で述べてきました。
財源が不足する理由
使途が特定されない一般財源が減少傾向の中で、医療、介護等の社会保障に関する経費の増加や、これまでに発行した市債(借金)の返済に必要な必ず支払わなければならない義務的経費が挙げられます。
固定的にかかる経常経費が8割を占めるまでになっています。
では歳入はどうか。歳入の根幹である市税(市民税・固定資産税等)と市債(地方債)の状況について。
まずは地方債(借金)の内容をみてみましょう。
借金には2つの種類があります。事業債と特例債です。ここで注目しなければならないのは、特例債の占める割合です。公共事業に使う事業債(借金)の割合が小さくなり、臨時財政対策債・退職手当債等の特例債が年々大きくなっています。
公共事業のための借金ではなく、財源が不足しているから借りるのは本来の借金の目的ではないはずです。
借金をすれば、その返済は将来の子どもたちにも負担がかかってきます。それは公共事業のハコモノは次の世代の人たちも使うから、それが住民負担の世代間の公平です。
しかし、背に腹は代えられないから借りるというのは、健全な財政運営と言えるのでしょうか?
臨時財政対策債:一般財源の不足を補うために特例として発行された赤字地方債
2015.10.11
9月議会・沼津市のお財布事情NO1
9/15日から始まった9月議会。すでに一般質問は9/28~9/30で終了し、10/5~10/9までの5日間で一般会計と特別会計・企業会計の決算審査も終了。後は最終日の本会議が10/19で終了する。
今回、私の一般質問
「財政の現状と鉄道高架事業や沼津市公共施設マネジメント計画等の大規模事業の見通しについて」
1)財政の現状と見通しについて
毎回、議会のたびに一般質問をし、すでに34回だと思う。そのたびに自分の未熟さを嫌と言うほど思い知らされ、恥ずかしさや悔しさの連続である。今まで何一つ満足に終えたことは一度もない。
議会の1ヵ月前から、何をテーマにしようかと思い悩み、土壇場まで苦しむ。そんな連続を、性懲りもなく繰り返している。
きっと身体によくないのは分かっている。ストレス満載だから。何よりも家族は一番この時期は、私に遠慮している。我が家の愛犬でさえ、一般質問直前は、私の傍にまとわりつかないもの。きっと、私がピリピリしているのが分かるんだと思う。
まずは26年度の決算はどうであったのか。26年度が終わり、「収入」と「支出」が実際どうであったのかをまとめたものが「決算」。「予算」はお金に対する計画で、「決算」は計画に対する実績です。
26年度決算の収支の状況をみたいと思う。
一般財源の総額が年々減少。H19年に500億円がH26年には454億円にまで減少。
義務的経費の扶助費はH20年までは20億円台が、H26年には42億円にまで増加。
義務的経費と一般行政費の固定的な経費、つまり経常経費の占める割合が、79.0%にまで膨らむ。
特に社会保障関係費などの扶助費が非常に大きくなって、一般財源が、経常経費の固定費に取られるので、残るお金が少なくなり、事業に投資する投資的な経費が年々小さくなり続け、10年前に比べ1/2まで縮小されている。
この財政状況とは、一般財源の収支の柔軟性が失われつつある。つまり、一般財源の自由に使えるお金が硬直化したことにならないだろうか。
お金の種類別
一般財源:市税、地方譲与税、地方交付税等の合計額で、使途が特定されず、どんな経費にも使える財源。
1)義務的経費(必ず支払わなければならない経常経費)
・扶助費(医療、介護、生活保護等の支出)
・人件費(職員給与・議員報酬等)
・公債費(借金返済)
2)一般行政費 (固定費としての経常経費)
・物件費(賃金・委託料・使用料等)
・維持補修費(施設の補修費)
・補助費等(団体への補助金や負担金)
3)投資的経費(学校・道路・橋梁等の社会資本の整備)
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