山下ふみこオフィシャルブログ

2016年05月

2016.05.30

学校のトイレに行けない小1年生

小学校でのトイレを我慢する子どもがいるのはすでに周知の事実。
しかし、なかなか予算の都合があって改修が進まず、トイレ環境は最悪の状況。特に新1年生は、和式でうんちができない子が多く、そもそも和式の使い方がわからないという。
服を全部脱いでしまわないと、便器をまたぐこともできない子もいるという。
結局我慢して帰宅することになり、健康に悪影響を及ぼすだけに、親からは切実な声が上がる。「学校で改善が必要な場所はトイレでしょっ!」の声が上がるのは仕方がない。
(下記の図は小林製薬が小学校のトイレを独自調査した資料)

トイレ
といれ1

では、沼津市の実態はどうなっているのだろうか。
やはり、親や放課後児童クラブの指導員からの切実な声が上がっている。
現状:
小学校24校のうち洋式の割合 
10%台:2校 20%台:8校 30%台:9校 40%台:1校 
50%台以上:4校(整備済み)
(原・浮島・大岡・静浦小学校)
目標:

整備率50%
平成28年度:3000万円の予算で4校の小学校の洋式割合を50%台にする。
(片浜・沢田・香貫・金岡小学校の4校)

残り16校は29,30年度と2か年でやる予定だが、その事業費は未定である。
まだ16校の順番は決まっていない。
-----------------------災害時の体育館のトイレって?----------------------------
体育館は災害時には避難場所となる。高齢者もたくさん非難することが想定されている。高齢者の多くは、和式トイレが使えない。
現実は、校舎だけではなく、体育館のトイレ整備も進めていかなければならない。

小学校の体育館のトイレの現状
男子用大便器  和式21  洋式7
女子用     和式44  洋式20
学校によっては洋式トイレが一つもないところがあるわけで、校舎内はもとより、体育館のトイレ改善も急がれる。

2016.05.29

紫陽花の名所 in 香貫山

6月は香貫山の紫陽花を見に行こう!
香貫山に紫陽花の名所があることをご存知でしょうか?毎年少しづつ変化しています。今年は昨年よりも、もっと広く一面に白い紫陽花が開くことでしょう。
何時の頃からだろうか?数年前から、毎日、晴れた日はもちろん、雨の日も一本一本挿し木を植えていく、気の遠くなるような作業をコツコツやっている人がいる。
気が付いたら、そこは白い紫陽花が一面に広がり、それはそれは見事な景観になっていった・・・

こんな素敵な場所をたった一人の方が手掛けている。
それも私が大好きな真っ白なアジサイが一面に。梅雨の時期には、ますます美しく咲き誇っているでしょう。

あじさい3
あじさい
あじさい6
あじさい7

2016.05.28

沼津市学校給食を考える会

「沼津市学校給食を考える会」は、今年で26年目を迎えるという。最初の立ち上げからみなさん関わっていて、息の長い活動を続けています。今日は2016年度の総会。
直営自校方式での給食の実現を目指して、25年間活動を続けてきています。
「学校給食は食育の柱」というコンセプトのもとに、市内の学校給食の直営自校方式の実現を求めてきました。
直営自校方式とは各学校に単独調理場があることで、子どもたちの五感を養い、温かいものや冷たいものを直前に提供できること、地産地消も生産者とつながりやすく、そして何よりも災害時における対応がより可能だということ。
奇しくも、熊本地震において、センター給食よりも、小規模対応の各学校の単独調理場はいち早く再開し、避難所にお弁当の供給ができたという。
今は、効率性や経費削減のもとに、センター給食にシフトしているが、改めて、今回の熊本地震の状況を考察し、それを教訓に学校給食の在り方を検討すべきだと考えます。

★★★給食費の変遷★★
平成10年度  小学校3,960円・中学校4,730円
平成28年度   〃 4,600円・ 〃 5,490円
1食およそ300円ぐらいで栄養がバランスよく、しかも安全で安価で美味しい。

1干物
ひもの4
ひもの7
ひもの6

記念講演は沼津市にある土和商店の取り組みや沼津のアジの干物の歴史とアジの干物の美味しさについて伺う。
お話は土屋昌洋さん。そのお母さまからは、ザ!鉄腕!DASH !!の城島さんと山口さんが加工場に取材に来た時の話をしてくれました。
土屋さんからは、沼津が「あじ干物が日本一」になった理由やその変遷などを伺う。
大正時代は小田原からその方式を学び、
家内工業として拡大。本格的になったのは、戦争が終わってから、駿河湾に定置網でアジが獲れたので、当時は100件ぐらいの水産加工場ができたそうです。


昭和40年代ごろはムロアジが主で、木箱で運んでいたが、冷凍技術が進み、発泡スチロールで輸送するようになり、大消費地に近いこともあり、高度成長期には干物加工屋は300件にも増え、沼津のブランドとして東京へ出荷され、全国シェアは70%にまで大きくなったという。
バブル期が過ぎ(~平成3年)、大型スーパーが卸しの市場にも台頭し、スーパーのバイヤーにたたかれる市場に様変わり。今では大変厳しい状況になっているのは周知のごとく。
しかし、土和商店は楽天がネット販売を始めたばかりのころに新聞で知って、直接電話でお願いし販売を始めたという。当時、楽天は10人ぐらいしかいなかったということで、まさかこんなに大きくなるとは当時は夢にも思わなかったという。
http://www.rakuten.co.jp/tsuchiwa/

ひもの3
1ひもの

新商品の開発も手掛け、アジ・サバなどのお茶漬け商品(混ぜご飯の具)も、骨が丸ごと入ったカルシウムたっぷりの添加物を一切使わない商品。そして干物は天日干で丁寧に手間暇かけて作っているその苦労を、お母様が猫に持っていかれないように悪戦苦闘している様子や、TV取材でTOKIOの山口さんが上手にアジを開いたりしたことなどを楽しく話してくれたり、盛り沢山の大変充実した総会でした。

2016.05.27

アセットマネジメント in 浜松

認定NPO法人クリエイティブサポートレッツから浜松市役所へ向かう。
浜松市役所の財務部アセットマネジメント推進課の方から丁寧な説明を受ける。
印象的だったのは最後に「問題は建物の劣化より社会制度の劣化です」と話されたことに、私たちは大きく頷く。
浜松市は公共施設再配置計画を他市に先駆けて、平成21年から取り組んでいる。平成22年に再配置の基本的な考え方を示した「公共施設再配置計画基本方針」を定め、22年度~23年度にかけて個別計画を作成。

すでに全体の1496施設から26年度までに383施設を削減することを目標として取り組み、結果的には431施設を削減。そのうち、100施設の公民館などは地域に無償貸与し、全部で5億円の削減を図ったという。
431施設のうち、100施設は倉庫やトイレだという。
こうしていち早くこの見直しを実施してきた訳で、主にハコモノを削減するための段取りなど、地域の合意形成を図るために、ずいぶん丁寧な話し合いを重ねてきたという。また、それが基本的なことであるからと全くもっともな考えであるが、なかなかそうはならないのが現実である。

市役所1
文芸5

総務省から平成26年4月に全地方公共団体に、公共施設等の管理計画の策定を要請する通知が出された。
浜松市はは27年度に総合管理計画を27年度に策定した。
(沼津市においては総務省の最終年度の28年度中には何とか管理計画を立てると聞いている。それと同時に10年間の財政見通しも公表するとしている。)


浜松においては、公有財産売却業務については民間事業者に委託し、民間事業者の持つノウハウと顧客情報を活用し、売却物件数が増加している。
借地適正化計画も方針にのっとり、借地の解消や借地料の見直しなど、行政目的から普通財産へ移行したりしてその適正化を図ってきている。今後の取り組みとして新規の借地は原則禁止、既存の借地については、購入や返還により計画的に借地の解消に取り組むとしている。

行政財産の有効活用について
行政財産の目的外使用許可    :1229件・1億9121万9000円
自動販売機設置場所貸付  本庁舎:20か所・801万4000円
区役所他:140か所・4557万1000円
広告モニター    (広告収入):368万4000円
マット広告           :29万1000円
椅子広告            :100脚・100万円
結構細かい、例えば、エレバーターに敷いてあるマットなどまでマット広告として収入を得て有効活用をしている。
廃校の利活用として、体育館や学校などを地域に無償貸与し、地域がまかえなくなったら民間事業者へ貸与していくという。
------★★★★★ 今後の取り組みにおける課題 ★★★★★--------

今まで目的をもって建てられたハコモノが、そのニーズが時代とともに変わり、当初の目的から、別の目的へ変更する場合、当初の目的で国からの補助金を得てる場合、補助金返還等の問題もあり、用途変更をするにもそう簡単なことではないようである。
問題は「建物の劣化より社会制度の劣化」
つまり、社会制度が追いついていかないことには、資産の管理計画や資産活用の取り組みは進んでいかないと感じた。

2016.05.26

NPO法人クリエイティブサポートレッツ NO3

のヴぁ公民館  
http://cslets.net/nova-cc
障害のある人ない人、様々な人たちが利用できる私設公民館
障害のある方、引きこもりがちな方、居場所を探している方々、子どもや近隣の方々が、おしゃべりしたり、仲間を作ったり、哲学カフェなどの「かたりのヴぁ」もしている。

レッツ14
レッツ12
のヴぁ1
のヴぁ

福祉事業と文化事業をしている。その事業は下記の写真に示す。

のば1
のヴぁ5
のば3

上の写真は、これから発売するNPO法人クリエイティブサポートレッツの
27年度の報告書「インクルージョンの起こる場」近日発売!
私たちがここで一緒に頂いた仕出しランチ¥320


3時間ほど二つの施設の見学や説明を丁寧に受けました。しかし、代表の久保田さんが言うには、本来なら見学メニューはもっと長いそうです。
なるべく長い時間をとって、この施設や事業の取り組みを理解してもらうことを期待されているんだなぁと感じました。確かにあっという間の3時間、本当に短く感じたものです。
ありがとうございました。
この後、私たちは次の研修場所・浜松市役所でアセットマネジメント計画の取り組みについてレクチャー受けに向かいました。

2016.05.26

NPO法人クリエイティブサポートレッツ NO2

学生の研修機関にもなっているので、そのままここで、自分の人生を考えようと留まってしまう若者もいるという。特に知的の障がいのある人は、社会の一員として参加できることを目指す。
それは彼らを社会の枠にはめることではなく、彼らの持つ障がいを、自分を表現する力として、その表現力や特性を、音楽やアート、文化のつながりから、様々な場を提供し、そこで生まれる新しい「世の中」があることを発信し、いきいきと生きていけるまちづくりにつながっていくというもの。

スタッフの異色さもさることながら、すべてにアートが根底にあるように感じる。
沼津で福祉に関わる人が嘆いていた言葉が印象的。「本当に障害のある人や介護の人の居場所づくりの問題を解決しようとするならば、福祉の窓口ではない、まちづくりの窓口に行かなければと・・・」

これからの高齢化社会や社会保障費の増大を問題にする視点から、障害や国籍、性差、年齢等、あらゆる違いを乗り越え、お互いが理解し、分かち合い、共生することができる社会づくりを目指すことをしなければだめなのかもしれない。レッツはそんな文化のつながりから新しい形の在り方を発信し、取り組んでいる。

レッツ9
レッツ15

2016.05.26

NPO法人クリエイティブサポートレッツin浜松

県内の無所属女性議員を中心とした「なないろの風」第4弾は浜松での研修。介護民俗学の提唱者・六車さんの勧めもあって、念願の障害者福祉サービス事業所「アルス・ノヴァ」と「のヴぁ公民館」を視察する。
そこでの体験は衝撃的なものであったわけで…
余りにも多くの事業に挑戦していて、いったい此処は何屋さん?って思うほど楽しいことやわからないことが満載。そして、スタッフも利用者さんも見分けがつかないほど、其々が自由にでも寄り添って楽しんでいるように見える不思議な空間。
これらの運営は認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ
http://cslets.net/introduction
”あたり前からあるがままへ”
~人が幸せに生きるとは~
を考える現場がレッツ。様々な人が、様々な表現活動を実現するために事業を行い、それぞれの人権を尊重し、いきいきと生きていけるまちづくりを行っていこうとしていることが、本当に感じられる。

レッツ19
レッツ25
レッツ23

4階建てのビルはすべてアルス・ノヴァが借りている。
障がい者福祉サービス事業所アルス・ノヴァ 
http://cslets.net/arsnova
「障害のある人が、様々な人とのつながりの中で、その人らしく生きていける生活環境づくりを」
人としてプライドを持って生きること、まさしく人権を尊重した取り組みを行っている。
其々がその日の気分次第で過ごす部屋がいくつかある。
そしてたった一人に、その人が満足するまで寄り添うスタッフ。でもそのスタッフが楽しんでいるってちょっと信じられない光景。ドラムや電子オルガンやギターが雑然とおかれ、ガンガンにロック?を即興で演奏している。そこには楽しんで踊っていたり、聴き入っていたり・・・
私たちがいる間中演奏が続いていたから、きっと3時間以上は・・・芸大の音楽を出ているスタッフがドラマーで、その演奏たるもの半端じゃないし、このすごさって、生ライブで聴いたものしか分からない。

レッツ22
レッツ4
3レッツ
レッツ8

上記の写真:クリック→拡大
代表の久保田さんは芸大を出てから建築家として仕事をし、出産後すぐに復帰するつもりでいたが、その子が重度の障害があり、そこから彼女の活動が始まる。
この施設はすべてオープン。予約さえすれば、有料で見学ができ、○日間の体験コースで学生を受け入れたりしている。
障害福祉施設の社会資源化を目指し、その施設に多くの外部の人たちを受け入れることで、そこにいる人たちの就労の場にもなり、見学料等は運営や工賃にも繋がっていく。

2016.05.22

第78回・香貫山影奉仕

第78回目の影奉仕の活動。今日はカニ甲羅の東側から昇る登山道が、草茫々なので、そこの草刈りと、トイレ周りと公園周辺の枝打ちなど。お天気が良すぎて、仕事も時間延長したせいか少々オーバーワーク。
水分補給には十分気を付けましょう。

香貫山3

すっかりきれいになった登山道。
毎日、山に登ってくる人がコツコツ草刈りをしていたのだけど、やはりみんなで取り掛かれば、仕事は早いと納得していました・・・そりゃぁ、そうだ。みんなでやれば大変さも半減するし・・・

枝打ちした木々の中で実生のミカンの木は鋭いとげがあるので、棘をとってから短く束ねている。収集してくださる方が棘でケガをしないようにという配慮から。束ねている紐は、畳屋さんから不要の畳のヘリをもらってきたもの。いつもやりだすと次から次にと仕事ができて、あとでへたばらないかと心配になるほど。これから暑くなるので、体調管理には気を付けましょう。

2016.05.22

ちいさな本の家オープン

5/21東原のニュータウンに「ちいさな本の家」がオープンした。
それはそれは素敵な子どもの図書館。もしかしたら日本中で一番小さくて、厳選された蔵書の豊富さと、すべて女性たちのボランティアで運営しているなんて他にあるかしら・・・

1978年に第1号館として、沼津のイトーヨーカドーに「子ども図書館」がオープンした。
それから2009年に31年間の歴史に幕を閉じたが、7600冊の絵本や児童書は市が受け継ぎ、南口駅前の「沼津っ子ふれあいセンターポッポ」の中にある「沼津子ども図書館バタポン」に、乳幼児の絵本の一部置かれている。しかし、残りの3000冊以上の蔵書は倉庫に眠ったままだった。

眠ったままだったのが、東原ニュータウンの住宅地に「小さな本の家」がオープンし、6年ぶりにその本たちが子どもたちと再会を果たした。
お母さんたちのアイデアが部屋中にいっぱい。この家すべてが子どもやお母さんが楽しめる空間になっている。

児童書や絵本、そしてピアノ演奏は1階。2階には人形劇等のできる部屋もある。
今日は東京から絵本を寄贈してくれた方やご近所さんはもとより、多くの子ども連れの方が訪れていた。

小鳥のさえずりやお茶の香りが漂ってくる愛鷹山の住宅地に、夢のいっぱい詰まった「ちいさな本の家」がオープンした。
毎週土曜日10時から午後4時まで(第5土曜日はお休み)

2016.05.18

障がい者と共に避難訓練 in BiViぬまづ

5/17雨の中、沼津駅北口の商業施設「BiViぬまづ」で、「あしたか太陽の丘」http://www.a-taiyou.jp/about/about.htmlと県立沼津視覚特別支援学校http://www.edu.pref.shizuoka.jp/numazu-sb/home.nsf/IndexFormView?OpenViewの皆さんと一緒に毎年合同避難訓練をしています。

この避難訓練をするきっかけになったのは、2011年平成23年)3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災によって、ここ沼津においても、東海道線や新幹線がストップし、多くの帰宅困難者が出ました。
その時、駅に集まった多くの方々は沼津駅北口前にある商業施設ViBiに一時避難をし、遠方の方はここで一夜を明かした方もいたようです。その時、車いすの女性もいました。

BiViのスタッフさんが初めて経験した避難誘導、その時のことをきっかけに、翌年から、障がい者と一緒の災害時の避難訓練が始まりました。

当初、避難訓練は障がい者と一緒に行う避難訓練のマニュアルは、静岡県や沼津市に聞いてもなく、それから試行錯誤で始まった訓練です。

商業施設というのは、いざ災害時には、避難者の受け入れも避けては通れない問題です。
多様なケースも視野に入れながら、障害者と一緒の訓練をすることは
開店前の時間を利用するので、朝早くからなので大変なことだと思います。

しかし、熊本地震の状況を聞くにつけ、災害弱者といわれている方々の避難の受け入れはまだまだ整備されていないと状況です。こうして民間の施設が取り組む避難訓練に地域の方々と力を合わせた訓練こそ大事だと思いを新たにしたのです。

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