山下ふみこオフィシャルブログ
2020.06.17
一般質問の通告外その1
6/16(火)2日目の一般質問の最後は私の番。
3回目の私の質問中、議長から「通告外」という事で、質問が中断され、休憩に入った。
再開されないまま私の発言の不適切な箇所に対して、議長の下で他会派の代表を交えてチェックをされ、不適切な箇所に対して削除を求められた。
事の真相について、支援者から求められていたので記しておこう思う。
3回目の最後の質問
新型コロナウィルス感染症に関わる対策について
(3)「財源確保の見通しと事業の見直し」
通告には「事業の見直し」としただけだったので、3回目に高架事業だけについて質すならば「事業の見直し」ではなく、「・・・高架事業の見直し」と通告に明記すべきであったというのが、中断の理由です。
削除を指摘され、最終的には、本人が「発言の取消し」を申し出ることによって議会が再開されるわけだが、自ら削除を申し出なければ議会は開かれません。
そのプレッシャーにどこまで自分の正当性を主張し頑張れるかですが、残念ながら高架化反対の少数派にとっては、そこで主張が通ったことはありません。ある議員にはそれが民主主義だと言われたことがありますが、議論無き多数決は民主的ではありません。
議会を止めることのプレッシャーはやはり大きいです。自分の発言の正当性を質すことの必要性との狭間で逡巡します。
傍聴した方に「「当局が質問をすると一斉に紙をめくるのはなぜ?」と聞かれます。「それって台本?」といわれます。
すべてが原稿通りで、自分の質問に当局の用意した答弁を言わせることでいいのかと思っています。
1回目、2回目の質問と答弁のなかで、課題が浮き彫りになってきます。
3回目は最後の正念場。当局との真剣勝負だと思っています。
思わぬ展開になることなどほとんど皆無ではありながらも、そこは議員として1つでも市長に答えを求めていきます。
しかし、出来上がっている質問と答弁では、それもすべて通告通りに調整が出来ていれば、スムーズに進行するでしょうが、議会と執行部の緊張感はなくなります。
議会での一般質問は議員にとっても当局にとっても、お互いの質を高める唯一の場だと思います。一度たりとも自分の質問に満足などしたことはありませんが、それが次の反省につながります。毎回、逃げ出したくなるのですが、だからこそ、その緊張感が必要だと思っています。
2020.06.14
第127回香貫山影奉仕の活動
6/13(土)今日は香貫山影奉仕の清掃の日ですが、天気予報で朝から雨で何となく今にも降り出しそうな気配。
雨が降ると斜面が滑りやすくなるので、安全を考えて仲間に中止の電話連絡を8:00頃いれる。
しかし、9:00に電話が入り、先日の嵐で枝があちこちで折れ、道路に散らばって危険だという連絡が入る。既に3人はそのために、撤去作業を始めているという。
また、カニ甲羅の東側から昇る山道が草が生い茂っているので、草刈りのチェーンソーも持ってきてほしいという。
雨が降り出してはいるものの、作業を始めた仲間がいるので、急きょ軽トラで現地に向かうことにした。
という事で、結局何とか途中で雨も止み、今回も127回目の香貫山影奉仕の活動無事完了という事になりました。
ごめんね。出かける準備をして下さっていた仲間には中止の連絡をしながら決行した次第です。
2020.06.02
香貫山の地下埋設工事 その4
6/2、経過報告をうける
レーダー雨量計通信ケーブル・電力ケーブルの地下埋設工事(香陵台~本郷町登山口)
東京電力パワーグリッド静岡支社 設備統括グループ
国交省沼津河川事務所工務第1課建設専門官
香貫山影奉仕(代表、副事務局、顧問)に沼津市道路管理課と話し合った協議事項について説明に来て下さった。
7月~工事に入ることによる通行止め、車や自転車の対応や臨時駐車場の確保
道路補修の個所と範囲、責任分担、倒木の恐れのある木の対応、民家に及ぶ道路からの雨水の流入、側溝の問題、自治会からの要望等々について報告を受け、提案等について話し合う。
今回の工事は、梅雨そして台風の時期にかかっていくこの工事期間は、リスクが伴うかもしれない。既に風化が始まっている香貫山の状況は、思わぬ事故につながる可能性もあると思っている。
工事が引き金になって起きるかもしれない崩落や倒木。
地質学者の塩坂先生は、「林道を通したことによって、そこに空間ができ、次の世代の樹木が、空間を求めて、道路の方に伸びていくので、不安定な形で、道路側に木が張り出してしまっている。だから危険な木は切らなければいけないし、手を加えていくべきである。一定程度の間伐は必要である。」という。
「ただし、木を伐採することと、今回工事で木を切らなければならない状況は違うので混同してはいけない」とも言われた。
確かに懸念することは山ほどあるが、考えたらきりがないかもしれない。しかし、最悪の事態を想定したうえで対応を事前に考えたいと思っている。そして、何事もなかったらそれでよし。でも一旦何かあったら、対処できるぐらいの想定はしておきたいと思うから、慎重にならざる得ない・・・
今回、私たちのそんな老婆心の思いにもじっくり耳を傾けて下さって、付き合ってくれた東電、国交省の担当者の配慮には感謝したい。
また、現場を一緒に歩いた道路管理課の方にも、今回のことは学ぶべきことが沢山あったと思うし、彼らは気づいてくれただろうか。

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香貫山の工事における今回の工事施行者の対応について書き留めておきたいことがある。
5/21、私たち香貫山影奉仕と一緒に現地のチェックをしていく前に、担当者はすでに現地に足を運んでくれていた。
さらには崖下の民家の方の調査もしてくれていた。
彼らの任務は災害に備えて、住民の生活を守るために行うレーダー雨量計通信ケーブル・電力ケーブルの地下埋設工事である。しかし、その工事に至る前の周辺地域の課題や人間関係にまで配慮をした事前調査は、工事を進めるための任務遂行だけではない配慮が感じられた。今回の事前説明に対して、学ぶべきことの何と多かったことだろう。
私たちから言えば、香貫山にとって負担のかかる工事はいくら軽微な工事だとは言え、賛成できかねる。それでも、担当者と話を進めていく中で、お互いの立場を理解し合うことによって、尊重し合う関係性をつくってくださったことにはとても驚いている。国交省、東電という大きな権力の前に、まずは人として話し合える前提があったことに、香貫山の保全とは別に学ばせてもらったことに感謝したい。
しかし、工事はこれからである。
6/8(私の記録として)国交省から、市の道路管理課と話し合った結果報告を頂く。道路の補修においては工事が原因で起きた補修部分と、道路を管理する沼津市の補修分(もともと補修すべきところが手付かずだった部分)において、埋設工事中に其々の工事業者の下でおこなっていく。(但し、状況によっては、道路補修の材料提供で済む場合もあり得るといいなぁっと勝手に思っているのだが・・・)
地質学者の塩坂先生から
「香貫山の保水力は減少しているのではなく、林道を通したことによって、そこに空間ができ、次の世代の樹木が、空間を求めて、道路の方に伸びていくので、不安定な形で、道路側に木が張り出してしまっている。だから危険な木は切らなければいけないし、手を加えていくべきである。
本来、里山は人間が関わらなければ、維持できない。ほっといてしまえば、木が生い茂って森のようになってしまう。だから一定程度の間伐は必要である。
人間が自然に手を加える時は、植物の生態系をみながら管理をし続けなければならない。
香貫山は都市化で山麓の土石流堆・崖錐に住宅地がこの何十年の間にできたことによって、集中豪雨の時などは鉄砲水のようになって山から水が溢れ出てきてしまっている。