山下ふみこオフィシャルブログ
2016.10.23
10月議会”27年度決算の審議”NO1
「沼津市の財政の動向と見通しについて」
私の一般質問でのやり取りや一般会計決算委員会の状況を踏まえて、沼津市の財政状況が本当に大丈夫なのか、27年度決算審査が終了したなかで私の意見を述べようと思います。
沼津市の財政のイメージとは?
何をもって不健全とするのか?なぜ不健全になるのか?今後の人口減少とどうバランスさせるのか?
財政状況が良いか悪いかは、町の行政運営がいいかどうかとは別の問題です。
つまり、投資をしなければ、財政の数値はよくなります。でも、やるべき事業をやらなければ、それは課題の先送りをしていることになります。
財政状況がいいというのは、収支のバランスがとれていること。不健全とは、その収支のバランスを崩したことをしたから。いい行政サービスができなくなって先送りをすること。
27年度は、ごみ焼却施設の無期延期と新体育館の計画変更はまさしく、問題の先送りと言われても仕方がない。
では沼津市の財政状況を長いスパン(S60~H27)で見てみよう。
27年度の歳入の根幹となる市税は前年度より8.6億円減。
一般財源の主な税収だけピックアップ。
固定資産税:評価替えの年であり、既存家屋の経年劣化や新築等の増が見込めず2.2億円減。
個人市民税:前年度の軽減税率廃止に伴う駈込み需要増の反動と所得割納税義務者が793人減で3億円減。
法人市民税:税制改正で税率引き下げにより2.7億円減。
納税義務者は毎年減少し、事業所数も同様で企業収益は依然として厳しく、リーマンショック前には戻っていない。
財政部長答弁:(税収の減は)「今後、高齢者や女性の社会進出により、こうした状況が変化してくる」というが、あまりにも楽観的で事の深刻さを認識していないと反論したが、同じ答弁を昨年も財政部長がしているということは、こんな答弁をさせてしまうほど馬鹿にされているんだと思うと自分が情けない・・・
歳出について
財源確保について優先的な順位とは、経常経費の中の義務的経費・次にそれ以外の一般行政費、残りが投資的経費に充てられる。
27年度の一般財源に占める経常経費は89%、残りの11%のうち、投資的経費に充てられるのは6.8%しかない。
事業の優先順位は高架事業が一番!これを15年間かけてやると、どういうことが起きるの?
(グラフ↑)
投資的経費(普通建設事業・道路橋梁事業・災害復旧事業等):
平成の当初は90億円台〈24%/一般財源合計)ぐらいだったのが、ここ3年ぐらいは30億円台(7%/一般財源合計)にまで縮小。つまり1/3にまで投資的経費に占める一般財源は縮小し、27年度は6.8%にまで縮小している。
その上、これからもっと深刻な公共施設の老朽化対策です。この6割以上は学校施設関係。これらの問題を先延ばしにしなければ、高架事業と同時には不可能です。
H4まで90億円台あった投資的経費が、今は30億円でどうやって維持更新をしていくのか、お先真っ暗。
この状況こそが投資的事業が成立しにくい財政環境であり一般財源の収支の硬直化がさらに進んでいる。
扶助費(生活困窮者、介護、障がい者等に生活を維持するための経費):
H4までは30億円台が40億円台まで増加。H25から投資的経費より、扶助費のほうが大きくなり、すでに一般財源構成が逆転してしまっている。
2016.10.10
女性議員を増やす会 byなないろの風
県内女性議員で結成した「なないろの風」で、女性議員を増やすためのキャラバン隊を結成。
子どもの医療費無料化をいち早く実現し、県内でも唯一子育て世代の人口増加につながっている長泉町。
ここにも実は女性議員がいないなんて・・・
予定
磐田】2016,11/19(土)14:00~16:00
会場:総合健康福祉会館iプラザ(磐田市国府台57-7)
<要申込>担当/鈴木めぐみ (浜松市議会議員 tel.090-8672-8534)
【三島】2017,1/7(土)14:00~16:00 会場:市民活動センター(三島市本町3-29) <要申込>担当/野村諒子(三島市議会議員 tel.090-9926-7607)
【伊豆】2017,1/28(土)14:00~16:00 会場:●●●●(伊豆の国市●●●●)
<要申込>担当/野村諒子(三島市議会議員)tel.090-9926-7607
山下ふみこ(沼津市議会議員)tel.090-7313-6092
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ぜったい知っておきたい「女性議員のトリセツ(取扱説明)講座」〜
静岡キャラバン2016
【第2弾:中部地区】
2016年11月13日(日)14:00~16:00
会場:スノドカフェ七間町(静岡市葵区七間町7-8)
参加費:500円(ドリンクとマフィン)
女性議員の使い方次第で世の中はもっとよくなる!あなたのまちの女性議員と話してみましょ!
「保育園落ちた、日本死ね」とブログで発信したのは当事者であるママでした。それを国会で取り上げて政府に対策を迫ったのは女性議員でした。子育ても原発も教育も「政治」が決めるのだから、女性同士、あなたのまちの女性議員をもっと使いこなしてみませんか。女性の皆さま、気軽にご参加ください。
当日のプログラム:女性議員を使いこなすトリセツ目次
<1:機能説明>
女性議員が増えるといいことあるの?あるんです!女性の声を政策につなげた議会での事例をたくさんご紹介します。あなたのまちの女性議員たち、もっと使いこなしましょう!
<2:設置方法>
ワケあって議員になった私たち。名誉欲?権力欲?いえいえ、こういう理由です。これから政治を目指す女性に役立つ選挙の体験談もご披露します。
<3:こんなときは>
いま女性議員たちは、何とかしなくちゃと地域のいろんな課題解決に取り組んでいます。あなたが気になっていることもぜひ聞かせてください。
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静岡会場の参加予定議員は以下の通りです。
・静岡市議佐藤成子
http://satoseiko.o.oo7.jp/
・沼津市議山下ふみこ(予定)
https://yamashita.fm/
・富士市議小沢映子(予定)
www4.tokai.or.jp/ozawa/http://www4.tokai.or.jp/ozawa/
・菊川市議倉部光世
https://www.facebook.com/MitsuyoKurabe
・焼津市議秋山博子
http://hirocolumn.eshizuoka.jp/
●10月2日のキャラバン第1弾菊川会場では、参加者から「女性議員ならではの政策提言の目の付け所や議会活動の様子がよく分かった」「フランクにいろいろ話せて良かった」「立候補の動機がさまざまで面白かった」などご意見いただきました。ぜひ気軽にご参加いただければと思います。
*静岡会場参加の申込は>>秋山博子
090-1981-8760
pirori2@plum.plala.or.jp
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2016.09.27
小児看護の現状と今後の対応 in沼津市立病院
9/26、沼津市議会・一般質問のトップバッターは私。
テーマは「財政問題」と「入院した子どもの付き添いについて」ですが、
今回は、市立病院における「子どもの付き添いについて」書こうと思います。
まずは、この問題を取り上げるときに、市内、県内といくつかの病院に聞き取り調査をしました。そして、その看護師長や医師とも話しました。
基本的には親の付き添という病院が多かったのですが、家族の状況によって柔軟な対応をしますということでした。しかし、その反対に付き添いは不要ですが、親の要望によっては付き添いは可能にしますという病院もありました。
なぜ、不要なのか?と質したところ、家庭によって親が付き添える子、付き添えない子がいます。そういう不平等を考えたときに、私たちはみんなで話し合って、親の付き添いをやめましたと言われました。そこは県内の市民病院です。
まずは、私の質問はどんな趣旨だったのか?
家族形態が多様化する中で、「どうしても付き添いができない場合は、病院側と家族との間で、何とか対応ができる体制や話し合いを作る必要があると思いませんか?」と投げかけたかったのです。
今回は病院事務局側と事前の話の中で「例外は認めない」という従来の姿勢を崩さない状況にあるということは、何となくわかっていたとはいえ、ここまではっきり例外を認めない市立病院の姿勢に市民病院の在り方そのものを問わずにはいられません。その上、市長にも答弁を求めたのですが、院長同様に「子ども第1に考えた方が社会全体のためになる」というものでした。
必死で窮状を訴えてきたママの想いを思うと「残念」というしかないです。
まだ議事録が公開されていないので、私の質問はほぼ発言通りですが、病院長や市長がそれを受けてどんな答弁をされたのかは確定されていないので、メモ書きした趣旨だけを書きます。議事録が公開されたときは、全部アップしたいと思います。

入院した子どもの付き添いについて
山下:
ずっと前から、働くおかあさんたちは、子どもの入院の際、付き添いをせざる得ない状況があります。
小児病棟に入院したわが子に付き添うのは当たり前の光景だと思われている方はまだまだいるのかもしれません。
しかし、専業主婦が当たり前だった時代は終わり、今や多くの母親が働いています。
働く母親にとって、子どもの入院に付き添うことは、時には、失業と背中合わせになることもあります。
今月の16日・朝日新聞に1人目の子どもを産んだ後も仕事を続ける女性の割合が、初めて5割を超えたという記事を見ました。
そんな社会状況の中で、沼津市立病院において、小児病棟の付き添い24時間は親と親族しか認めない、例外は一切ないという体制が、働く母親を窮地に追い込んでいることを知りました。
母親ならば子どもに付き添うのが当然とする社会的圧力や、医療体制の厳しさによって、これまでどれくらいの「母親」が苦しめられてきていたのでしょうか?
入院が長期にわたる場合の母親の負担は想像を絶するほど大きいでしょう。
しかし、疑問を呈すると「どの家族もそれでやってきました.今まで例外はありません。」と言われたとも聞いています。
市立病院の子どもの入院時の現状とこれらの問題についてどのように認識されているのか伺う。
病院長:
現状は4歳以下は24時間の付き添いをお願いしています。5歳以上の未就学児童は付き添いを希望する場合は主治医の判断です。
理由としては、4歳以下の乳幼児は、自ら的確に医師や看護師に体調を的確に伝えられないので、体調の変化に適切な対応をするためのコミュニケーションができない懸念があります。
もう1点は、入院する子供は肉体的にも精神的にも大きな負担やストレスを抱えるので、それらを軽減し、できる限り治療に専念することが私たちの使命です。
身近なお母さんから離れるという子供の不安をできる限り軽減し、1日も早い退院をご両親等にご協力をいただいています。両親の戸惑いや仕事への影響もあるかと思うが、多くの方々にその旨をご理解いただき、子どもの治療を第1にあたっています。
山下:
答弁で患者と共に考えていくという風におっしゃいましたが、もう一度確認ですが、病院の掲げる患者の病気を治すことが最優先という理念はもっとも重要なことではありますが、、社会背景が大きく変わってきた中で、市民に寄り添うという市民病院の立ち位置が、病院の崇高な理念のために、市民と大きな垣根を作ってきてしまっているという風に考えませんか?
病院長:
現場の看護師や医師とも話し合い、4歳以下の子供に関しては、家族の負担は大きいが、病気を早く治すことと、子どもの将来の心のことを考えると、お母さんの付き添いが最も大事であると、子どもを育てた看護師も固く、言っています。
そこは病院としてはお母さんにお願いをするという立場で今後もやっていこうと考えています。
山下:
今後も変わらず、母親の対応をお願いしたいと、私は市長に、この市立病院の院長の任命権者としてお答えいただきたいのですが、
問題があるにもかかわらず、水面下で泣いている家族が多くいます。
泣き寝入りを余儀なくさなくされている状況があるにもかかわらず、この問題はこれまで何の議論もされてこなかったのではないですか?
建前上は問題が存在しないことになっていたからで、だから、事例がなかったということでしょうか。
医療費削減のご時世ではありますが、
将来を担う子どもが減り続けては、医療の持続性以前に社会の持続性が危うくなります。
少子化対策として小児医療も含めた抜本的な対策がなされることを願ってやみません。
ここは、沼津市の少子化対策を常に考えておられる市長に、素早い対応を求めたいわけで答弁を求めます。
市長:
価値観の問題として、子どもを第1に考えるべきだろうというように理解します。子どもを第1ということを考えた方が社会全体のためになるんだろうというように認識しています。
------------------------------------------以上
http://www.hmedc.or.jp/guide/department/dep016.php
浜松医療センター小児科のトップページを開くとまずはこんな言葉が目に飛び込んできます。
特徴:浜松医療センター小児科は開業医の先生方と連携しながら「子どもたちの健康」を守ります。
・・・・・・小児病棟は30床です。そのうち、個室が10床あります。感染力の強い疾患に罹患している患者さんや、易感染性の患者さんの治療において、個室を有効に活用しています。
病棟保育士が1名います。入院中の患者さんの保育を担当いたします。ご家族の付き添いにつきましては、ご家族の事情に併せて柔軟に対応させて戴いています。より安楽な入院生活となりますようにスタッフ一同で援助させていただきます。
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