山下ふみこオフィシャルブログ

2025.07.14

ダイオキシン汚染 by 沼朝投稿

6月議会はとても重要な議案が審議された。住民生活に最も関わるごみ焼却場の問題。

311億円の巨大な建設事業費である新中間処理施設建設工事の議案、そして今行っている建設予定地の敷地造成工事においてダイオキシン類による汚染が見つかり、当初の造成工事における契約金額の変更が3回行われた。これらについて市民からの投稿があり掲載する。

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2025.07.14

第二小・千本小を第1小へ&第二中と第一中を統合による条例改正 in 6月議会

議第58号 沼津市立学校設置条例の一部改正について反対の意見(未来の風のみ反対)

提案理由:第二小及び千本小の統合と第二中と第一中を統合するもの

 1点目:
令和3年6月に教 育委員会は、地域住民と話し合うこともなく、令和5年4月に第一小、第二小、千本小の三校を第 一小学校の施設に統合し、第一中と第二中を第一中学校の施設に統合することを目指すとの方針を 沼津市議会の文教産業委員会で公表されました。これを知った第二中学校区の地域住民や保護者が、 6月 30 日にこの問題についての要望書を賴重市長に提出し、方針の白紙撤回を求める署名活動を するに至りました。
改めて文部科学省が示した指針には、小中学校は児童生徒の教育のための施設 であるだけでなく、各地域のコミュニティの核としての性格を有することが多く、防災・保育・地 域の交流の場など、様々な機能を併せ持っています。また、学校教育は地域の未来の担い手である 子どもたちを育む営みであり、まちづくりの在り方と密接不可分であるという性格も持っています。 このため、学校規模の適正化や適正配置の具体的な検討については、行政が一方的に進める性格のものではないことは言うまでもありません。

2点目:
地域住民の十分な理解と協力を得るなど、 地域とともにある学校づくりの視点を踏まえた丁寧な議論を行うことが望まれますという文部科学省が、示した指針どおりのプロセスになっていたのでしょうか。そこには、保護者や地域住民の思 いと教育委員会に乖離があったように思います。今回の令和7年度の本方針決定に際して、令和5 年 10 月から令和6年9月に開催された第二中学校区の未来を考える会での話合いは、第二地区に 学校を残す方針が委員会に、当初からあったわけでは全くなく、むしろ統合すべきと考える委員は 少なくなかったようです。それが1年以上の議論を経て、様々な観点や意見を交わす中で、最終的 に学校を残す案を、17人の委員のうち15人が意見書として出すに至った経緯を教育委員会はどう 考えたのでしょうか。考える会では、小規模校として存続させる可能性、通学時間や通学の安全、 生徒の心のケアや跡地の保全、地域の存続について多くの懸念が寄せられましたが、具体的な応答 は何ひとつなく、結局、確実に決まったのは、第2地区に学校を残さないことのみです。教育委員 会自身が設置した考える会であり、そこに多大な時間と労力を割いて議論を積み上げた人たちの意 見や、課題は何ひとつ解決せずに、議論は形式で既成事実をつくるのみだったことがつけてみえる 方針決定に至ってしまったという思いが強く残ったと聞いています。

 3点目:
存続すら含めた地域の 未来の在り方についてのビジョンを何ら示さず、施設の統合が先行してきました。地域住民は、学 校の存続をきっかけに、それが自分と子どもを含む地域の将来の問題だと気づき、当事者として議 論の場へやってきた市民に対して、沼津市と教育委員会は対話することをあえて拒んでいたように さえ思えたと言っていました。また、現在進んでいる新たな第一中学校区も含めた委員会は極めて 大事な具体的な学校名、校歌、制服、進学路等を話し合っています。まず大前提として、第1回の 委員会でも全ての委員が触れていましたが、あくまで第二が第一へ吸収統合ではなく、対等な統合 であり、第一の生徒たちも学校通信でも触れていますが、全ての学校がその歴史を一旦区切りとし て、新たな一つの小学校・中学校を創出するという考えを大前提として、誰もが快く決して肩身が 狭かったり、後ろめたさのない 新学校の創出をすることが大事です。それを教育委員会が率先して発信し、少しでも児童生徒、 保護者、地域住民が気持ちよくできるような体制を教育長を初めとして、教育委員会がつくる必要 があり、それは責任者としての当然の義務だと考えます。

4点目:
第一中学校は液状化ハザードマップの危険度大エリアの中心に位置しており、私が独自に 意見を聞いた地質学の博士も想定される南海トラフ地震が起きた場合には、第一中学校のグラウン ドや、校舎南側の商業施設のあたりは液状化によって大変になると警告しています。それにもかか わらず第一中学校を統合先施設を決定したからには、教育長を初めとした5人の教育委員会は、第 二中学校区から通っている生徒が登下校時に被災した場合も想定した被災時の対応について、子ど もの命を優先に、問題が起こらないように取り組んでいただきたいと思います。

5点目:
最後に、令和7年度第8回定例会において、教育長は、第一中学校区保護者から要望書とともに 提出されたアンケート資料ですが、全保護者のうち、アンケートに回答された方は、58%、この回 答者のうち、当初から議論に参画したいと回答された保護者は 27%であり、これは第一中学校区 全ての保護者の 16%であります。したがいまして、保護者皆様の一致した意見として捉えること はできないと考えておりますと答弁されました。すなわち、教育委員会によるこのアンケート資料の分析が、学校統合の方針決定における判断材料の一つになっているということで、あえて意見を 言います。
答弁内の 58%という数字と 16%という数字は、保護者の割合であり、分母には全保護 者数であるべきところを、全児童生徒数を入れて算出された数字となっています。全保護者を分母 に入れた場合、保護者のアンケートの回答率は 69.1%になり、議論に参画したいと回答した保護者27%であり、これは第一中学校の全ての保護者の19%ということになります。

 以上5点を踏まえ、反対の意見といたします。 

2025.07.14

新中間処理施設建設工事に反対討論 in 6月議会

6月議会の議案に3本、他の会派は全員賛成の中未来の風は反対をしました。

議第64号 新中間処理施設建設工事について、反対の立場から5点意見を申し上げます。

1点目:
契約金額は3115200万円という膨大な建設費です。日量210トンの焼却炉本体と日量23トン のリサイクル施設の合計で311億円です。その建設コスト単価については明らかにされていません。

しかし、2015年7月策定の施設整備基本計画では、焼却施設約170億円、リサイクル施設40億円、 合計 210 億円とあります。2016 年の2月議会において、建設コストが相当に高騰している現状を 踏まえると、しばらくの間状況を注視し、地域の皆様にさらなる御理解をいただけるよう、当初の スケジュールを東京オリンピック開催後の平成32年度以降、2020年度以降が建設に着手すること を一つの目安と答弁して、建設コストの高騰によって、事業を順延しています。
今回の議案は、こ の10 年で、さらに建設コストは値上がり、当時計画していた建設費用210億円から311億円と、 100 億円以上、約1.5 倍に建設費用が膨れ上がっています。
1トン当たり幾らの建設コストかも提 示されないため、311 億円が適正な価格なのか判断ができません。また、タクマグループ1社のみ の応札だったので、他社との比較もできません。ちなみに、一般社団法人日本環境衛生センターのごみ焼却施設の建設トン単価の推移を見ると、2022 年度の平均は1トン当たり 9,200 万円ですが、 それに比べると、沼津市の今回の建設単価は非常に高くなっていると思います。当時の建設コスト が物価高騰で順延になったことを踏まえると、さらに1.5倍もの建設費増額の妥当性について、契 約内容が分からないのに、この契約を認めるわけにはいきません。また、契約額の見直しは不可欠 と考えます。

 2点目:
旧焼却炉周辺に鉛、ヒ素等の重金属及びダイオキシンが降り積もっていたとなると、煙 突の風下の外原区の住民は何十年もの間、毎日その汚染物質を吸っていたことになりかねません。
煙突から出る煙の中の重金属類は、1回のサンプリング調査では正確な測定はできません。何十年 の蓄積で汚染されていくのです。鉛の汚染は、乾電池由来だと言っていますが、焼却炉の煙突から 出る鉛類を除去する技術はありません。バグフィルターでは除去できません。
今回の新中間処理施 設建設予定地における貯じんピット内にダイオキシン類等汚染物質が発見されたにもかかわらず、 その原因・究明が明確にされなければ、今後数十年と続くであろうごみ焼却施設について、住民は 不安を抱えています。

 3点目
昭和491114日に当時の井出市長が地元外原地区と交わした覚書には、将来、一ノ 洞、二ノ洞、三ノ洞には一切増設、新設をしないという内容等が示されています。そもそも外原地 区の住民がこの施設を受け入れたのは、覚書に示されているように、今ある地には将来一切増設・ 新設はしない将来計画が示されたことによって、受入れを決断したのです。
市民生活に直結した欠 くことのできない施設であることを理由に、現施設をつくるために、市長から外原地区に対して、 これまでも迷惑をかけてきたことへのおわびや、反省もあり、住民への理解を必死で求めていた 様子がうかがわれます。
住民としては苦渋の決断であり、それが半世紀にわたり強いられ、さらに また同じ地に覚書を反故にして建てられようとしています。この住民の方々の半世紀にわたる思い、 そしてさらに今後何十年続くか分からない状況に今回誠意を持って答えようとしたのでしょうか。 対立ではなく、まずは長きにわたった住民への感謝と謝罪、そして、本当に理解していただくため の努力が十分ではないと考えます。

 4点目:
ごみの減量化、見直し、市民参加の検討が行われていないことが分かりました。2015 年の施設整備基本計画では、焼却炉本体、日量210トンリサイクル施設、日量41トンです。今回 の新中間処理施設の焼却炉の処理量は日量 210 トンと同じでありながら、リサイクルの量は日量 41 トンから23トンに減っています。2022年4月1日、プラスチック新法が施行され、これまで焼 却炉で焼却していたプラスチックを資源リサイクルする施策をつくることが、市町の努力義務とな っているのに、リサイクルの取組が後退したのではないでしょうか。日量210トンのうち当局が言 う18.9%がプラとすると約40トン、熱源プラスチック9トンを含めて焼却しないようにすればご み減量化は大きく進み、建設費の削減にもつながりますが、そうした検討が行われていません。

 5点目:
国の補助金内示です。国の審査では、住民同意や環境アセス、都市計画決定は、交付金 の交付要件として規定されていないため環境省の調査を受けておりませんと、沼津市は言っていま す。法律上の明記はなくとも、これまでの裁判事例や裁判に基づく交付要綱の指示通知において、 これらの3条件は必要不可欠とされてきました。今後、本体工事について、申請したときに、調査 を受けることにならないと断言できるのでしょうか。以上をもって反対の意見といたします。 

落札1
落札2
財源内訳新中間処理施設

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