山下ふみこオフィシャルブログ

鉄道高架

2017.06.10

三島駅と御殿場線と駿豆線が直結したら?

今朝の沼津朝日新聞6/16に大海祥さん投稿の「いずれ御殿場線は納米里駅から三島駅に直結されるだろう・・・」という記事が目に入りました。
私の周辺でも、その声はずっと前から上がっています。

確かに御殿場線下土狩駅から三島駅までは近距離で1.5km、新たに線路を敷設するにしてもそう難しいことではないと思える。さらに三島駅から「いずっぱこ」に直結している。三島駅から修善寺駅を結ぶ伊豆箱根鉄道駿豆線を、私たちは昔から「いずっぱこ」と呼んでいるが、民家の軒先をすり抜けて電車が走る魅力的なローカル線。

費用対効果からいっても、沼津駅鉄道高架化のB/C(費用対効果)1.24より、はるかに大きな効果が広域的に受けられるだろう。どうせ、国からの補助金が半分400億円余こないとできない沼津鉄道高架事業なら、
国は沿線沿いの御殿場市、裾野市、三島市、長泉町、函南町、伊豆の国市、伊豆市と5市2町の広域プロジェクトとしてその費用対効果を検証してみたらどうだろうか?
何なら広小路駅の踏切を高架化にしたほうがさらに利便性は高まるだろう。(↓記事クリック拡大)

大海翔

沼津市を4.2kmにわたって鉄道高架にする県事業ならば、5市2町の首長さんが団結すれば、広域的な街づ
くり構想が、県事業として展開するような気がする。

かつては「大きいことはいいことだ!」といって、どのまちも高度経済成長時に道路を拡張し、人口増加とともに学校を始めとした公共施設をつくってきた。
しかし、いま地域創生と言って元気な街の様子をみると、かつての高度成長期に乗り遅れたような処、つまり、合併もせず、再開発事業にも手を出さなかった道幅もほどほどの裏通りや路地のあるちょうど三島のような「コンパクトなまち」が見直されている。

そんなまちの路地裏を歩くと、各軒先はきれいに掃き清められていてお花が植えられている。その家の住人の小さな思いが伝わってくる。ちょうど小布施のような街並みだなぁと思う。

もしかしたら、すでに水面下で5市2町の構想があるかもしれない。沼津市に遠慮して、言い出せないってことはないのになぁ~

同じ税金を使うなら、まずは5市2町さんいかがでしょうか?もしかしたら、それが沼津市民をすくうことにも繋がっていくのだと思います。

始まった県知事選挙にこんな構想をぶつけたら、どちらも似たり寄ったりの争点がない、夢がない県知事選挙が一挙にクローズアップされると思うけどなぁ~

2017.05.17

鉄道高架の投資効果とは

5/16、静岡県沼津土木事務所で鉄道高架事業の投資効果B/C1.24の算出根拠の説明を受ける。丁寧な説明を受けたがやはりよくわからない。難しい。
以前は、高架事業の効果はB/Cで表す。Cはかかる費用、Bは便益。
H15年度は
2.7、H23年度は1.5と事業の投資効果は下がり続け、H28では1.24。
これから工期が伸びれば、その費用対効果B/Cは下がっていく(社会的割引率)。だから早く着工すべきだという。
工事期間が延びれば、完成後の効果は先送りになるので、B/C数値は下がる。遅れれば遅れるほど、その数値は1.0に近づいていく。だから1日も早くやるべきだという。1000億円からの事業の完成が遅れれば、その効果が小さくなるからだという。
どうも腑に落ちない・・・
以前は、「高架事業をやれば、2.7倍の費用対効果があるから」と言っていたが今では1.24。
このB/C1.24についてどう言っているのか?
「B/Cは事業の効果を大きい、小さいで判断するものではない。1.0以上ならいい・・・」と。1000億円の事業費と歳月と工事中の渋滞や騒音のストレス等をどう測るのだろうか?
こうか2
こうか

事業の必要性として(毎回言われていることですが・・・)
1・交通渋滞、南北市街地の分断等の問題が解消されていない。
2・事業の投資効果B/C1.24 (B総便益)999億円/(C総費用)802億円=1.24
3・踏切事故等による列車遅延の解消
4・冠水等による通行規制の解消

過去5年間の踏切事故(H27年・2件が多いのか少ないのか?
三つ目ガード冠水は高架事業では解決しないと県の調査報告書にあるが・・・高架をするときに、
貉川をどうするのかも考えていく、今後、高架事業を通して何をやれば効果的なのか考える。

色々矛盾を感じましたが、まずは意見を伺わせていただき勉強になりました。お忙しいところ時間を割いていただきありがとうございました。

2017.05.06

市政報告会が終えて

5/6健康福祉プラザ「サンウェルぬまづ」で「山下ふみこの市政報告会」を開催。大型連休中にもかかわらず、多くの方に来ていただき有難いことです。既に20回以上行っている報告会ですが、毎回反省する事ばかりです。わかりやすく単刀直入に市政について本音で語ることを心がけています。
今日は市民の方から、「周辺市町の元気さに比べどうなのか、こんなところに住みたくない、どうしたら市政への不信や不安を払拭していけるのか、自分たちはどうすればいいのか、自分たちにできることは何か・・」等、真剣な意見や質問が数多くありました。

今日、参加してくださった方々は、自分の世代で今何ができるのか、今、行動するためにはどうしたらいいのか、目の前のこともそうですが、自分の住む地域をどうしたら住みやすい、子どもたちを育む社会を作っていけるのだろうか、次の世代を担う子どもたちに何を残せるのかとその思いが伝わってきます。

市政報告会
市政報告会3

自分たちがいろいろの処で声を出さなければという思いは皆さん持っていますが、声を出しても何も変わらないという経験もされています。でも、諦めてしまって社会に向けて声を上げなければ何も変わっていかないのも分かっています。
次世代のことを考えて声を上げるということは、私たちにとっても住みやすい社会を作っていくことにも繋がっていきます。
まさにシニア世代に残された「しごと」とは、次世代を担う子どもたちを育む環境をみんなで考え行動していくことだとつくづく思います。
私もせっかく政治という社会にいるわけですから、自分に与えられた責務を通して、次世代のことを考えた政策につなげていこうと思うこの頃です。

成熟した社会は、目先だけのことにとらわれず、次世代のことを考えた行動をしていくものだという。でも成熟した社会とは何か?
今もいじめ、虐待、ネグレクト、パワハラ、セクハラ、大人の社会でもさらに陰湿になっている。
日本の議会というところも女性議員が少ない俺が一番的な男社会でもある。
10年前は役所も本当にひどかったから・・・担当課へ行って質問をしていたら、昼時間を15分すぎてしまったらいきなり怒り出して「公務員は昼を取る権利がある!」と机をドンと叩かれた。今その職員は部長になっているけれど・・・
しかし、怒られてからは昼になったら、「いいですか?」と一応尋ねることにした。
よく「可愛げがあったらなぁ~」と言われて早10年、充分シニア世代になりました。

今回の市政報告会は、反省も含め私が市議になった原点を改めて見つめなおすきっかけになりました。

横田医師が言うように、次世代を担う子どもに代わって社会に発言する(アドボカシー)責務を負うべきとあらためて考えさせてもらいました。感謝!

2017.04.08

地方議会を考える

4/7静岡新聞に「豊洲問題の教訓」というタイトルで元・総務大臣でもあった片山義博さんのコメントが掲載されていた。
片山さんは「豊洲に決める前に都議会はもっと議論すべきであり、そこを買うかどうかを決める前に、きちんと検証してこそ議会の意義があり、その段階で問題が見つかれば後戻りができたはずである。」という指摘である。
地方議会の役割とは:執行部が提案した議案を執行部の説明だけを頼りに可決成立?
都議会は、当時、市場長や都の執行部の説明を素直に受け入れるだけではなく、その説明が正しいかどうかの裏取りを怠っていたということ。その労を惜しんだことが、その後の都政混乱の大きな原因になった。なぜ、あの時に裏取りをしておかなかったのかと、指摘する。

沼津市議会において、私が議員になって10年の間で、執行部が提案した議案において可決成立しなかったことがあっただろか?
少なくとも、私たち未来の風は反対した事は多々あったが、すべて多数決のもとで可決成立したと記憶している。(記事↓クリック拡大)

片山義博

片山さんは、この混乱からいくつかの教訓を示している。
★★教訓★★
議会は知事ら執行部による説明の裏を取る必要がある。
(しかし、議会は提案された議案を執行部の説明だけを頼りに可決成立させている。)
執行部の案を第3者や専門家の目を通して点検し、間違いや勘違いを見つけ、他のものより優れた案に変える。
(それが、議会の大切な役割と認識してほしい)

以上のことは、沼津市議会においても当てはまること。私たち議会人として、片山さんが言うように「東京都議会の失敗を他山の石として」、地方議会の大切な役割だと改めて認識した次第です。

そうでなければ、執行部の提案した議案を可決するだけだとしたら、議会は無用の存在となり、市民の言う、「議員をもっと削減し、経費節減をすべきである・・・」と、言われかねない。

以前にも触れたと思うが、議会の最終的な可決成立は多数決であり、その方法が民主的手続きの方法であることは間違いないことです。
しかし、多数決の力さえ獲得すればどんなことでもできるということになると、多数の勢いに生じて1つの政治決定や方針だけが、絶対的に正しいということになってしまっていないだろうか。
一切の反対や批判を封じ去って、反対をする人たちこそが悪だと仕立て上げていないだろうか。

今回の片山さんの「地方議会の役割」として指摘されている背景には、「都議会の多数の横暴」があったからではなかったのか。多数決を制したからと言って、正しいとは限らなかったということです。
多数決による横暴が、今回の都議会の混乱要因ではなかったのでしょうか。

多数決は民主的手続きの方法ではあっても、少数派の意見にも十分耳を傾けることや、多数決による結論に至ったとしても、その結論に対する検証作業も同時に欠かせない事であるということ。
片山さんが指摘するように、地方議会においてもその検証作業は往々にしてされす、執行部の説明をもって是としていないだろうか。

多数決論理が横行すると、少数派の意見は無視されてしまうことは、民主主義自体が機能せず、独裁政治に至る危険性もあると、私たち地方政治にかかわるものとして常に自覚すべきだと考える。

沼津市の高架化問題はまさしく都議会と同じではないだろうか。この事業が都市計画決定されてから、10年以上が経過しているにも関わらず、事業費や事業効果、人口問題、貨物輸送や交通量調査等の再検証が第3者や専門家にされずに来ている。
市長が公約を翻す結論に至る前に、検証作業が必要であったし、市長ができないのなら、議会で検証作業をすべきだと言うべきではなかったのだろうか。

都議会の二の舞になる前に、まだ後戻りして、検証する時間は残されているのだから。
都はそこに6000億円もの巨額を投じ施設の建設を終えている。しかし、沼津市の高架化の本体工事は何も始まっていない。

2017.03.31

高架化を実現したい企業の方々

高架推進派名簿

今朝の新聞紙上に紙面の半分のスペースに、高架化を推進する方々の企業名や氏名が掲載されていました。
この方々というのは、市長が答弁をされた就任以降よくお話をされたという経済界の方々と市民の方々でしょうか。
市長は「特に、経済界の方々から、本事業がさらなる民間投資を呼び込むことのご意見を頂き、私としても、まちの活性化につながると認識をしたものです」と答えていました。
この方々だったんですか・・・

市長が言う経済界の方々で、高架をすると民間投資を呼び込むという意見をされた企業の方々ということでしょうか?
先日、市長は公約通り高架化の検証をしてほしいという申し入れをした一般市民の方々38人のうち、その一人は「市長、経済界の人の名前を教えてほしい。沼津は経済界のために存在するんでしょうか。住んでいる人のための沼津ではないのでしょうか」という意見がありましたが、その回答が今日の新聞紙上に公表された方ということなのでしょうか?(↓クリック拡大)

高架推進派名簿1

市民はなぜ怒っているのか?というとですね、選挙公約を破ったことを市民は怒っているんですよ。それは高架推進の人も高架反対の人もニュートラルな人もそうなんですよ。
反対派ばかりが怒っているんじゃないんですよ。高架推進に変わる前に、「ちゃんと検証を何故しなかったんですか?」ってことなんです。
選挙の公約は本当に大事なことです。
沼津のある弁護士さんは「公約違反は、政治家の最低最悪の犯罪的行為です。」と。さらに「公約を守らないものに、未来はありません」と言っています。

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