山下ふみこオフィシャルブログ
高尾山古墳
2015.07.10
高尾山古墳と道路の両立を図る図面公表
昨年の庁内検討会において、古墳と道路との両立を図る為に8案検討したという。しかし結局、文化庁や県教育委員会で了解を得たものは、その8案の中ものではなく、9案目の図面であった。
しかし、市の言うように本当に道路との両立が図られないのか、私たち議員に担当課が説明をした時の図面を、再度資料として請求をしたが、それは結局、情報開示請求をすることになり、6/22に開示請求を行った。

6/22に開示請求を行い、規定による開示諾否の決定期限は7/6までの15日間。
しかし、7/6に担当課から期限の延長を求めてきた。
「公文書開示諾否決定期間延長通知書」の決定期限は7/21と明記され、さらに15日間待つことになったわけだが、担当課はなるべく早く出すように努力をするという返事であったので、止むなく了承をすることにした。
しかし、驚いたことには、私が知らない間に、7/9に関係議員全員に私が請求をした図面、1から8案と9案全ての図面を公表し、各議員自宅まで道路建設課が届けに行っていたことが分かった。
7/9に、9案までの図面が各議員にわたっていた。
「公文書開示諾否決定期間延長通知書」に示されていた延長の理由「短期間での諾否の決定をすることが困難であるため」
延長後の決定期限は7/21までとあったのに・・・
7/9に各議員に図面が渡ったその日、15:50ごろ図面を渡すという連絡が入り、私は市役所へ出向いた。これってどういうこと??
今までも、私は止むなく欲しい資料が入手できない時には、情報開示請求をすることは多々あった。その時の担当者は、他の議員の手前、私だけに資料を渡すわけにはいかないから、開示請求をして欲しいといわれたのも理由の一つである。。
しかし、今回のやり方は道義に反する。
情報公開制度の目的
第1条「市民の知る権利を尊重し、公文書の開示を請求する権利を定める」つまり、その情報開示は請求権を持っている人、つまり私に開示することがまず優先されるべきであろう。
今回、議員に開示されたことは良いことだと私も思う。
しかし、担当課が期間延長の手続きまでして、延長した事の妥当性が本当にあったのかどうか。
延期は行政処分である。その行政処分が妥当だったのかどうか私は沼津市に問いたい。
本来は処分期限内で開示をするべきであり、その延長申請から、3日目には各議員に全ての図面が渡っていたことは、本来の延期に対する妥当性が本当にあったのかどうか、こういうやり方に対して、道義的妥当性を私は問う。
さらに、その時に「開示請求の取り下げをして欲しい」という要請に絶望的になった。
図面が議員に公表されたからいいのではなく、公文書開示請求権の行使により、市の保有する情報を市民に対して公開していくという市の責任と義務を全うすることがこの制度ではないのか。
市が保有する公文書を公開することにより、市民の市政への参加を容易にし、市民参加の行政が推進されることである。それこそが、公正で開かれた市政の発展に役立つものである。
議員に図面がわたったことで良しとするならば、市民にとっては開かれた情報にはならないということを担当課はどう考えているのだろうか。
道義的な配慮に欠ける当局姿勢こそ、公正で開かれた市政の発展を阻害するものではないだろうか!
2015.07.10
高尾山古墳の保存、6議員が申し入れ
7/9、道路建設のための古墳発掘調査費5100万円に反対した6人の議員で、市長への申し入れを行った。
しかし、市長は賛成派にも反対派にもどちらにも、しばらくは会わないということで、結局、議員に対しても会うことはなく、私たちは秘書室長に託して、その全文を読み上げて手渡すことになった。
しかし、今だからこそ、市長は多くの意見を聴く機会を持ってほしいと思う。
そこからがスタートではないだろうか。
「原形保存を前提とした高尾山古墳の保存についての申し入れ」
趣旨
高尾山古墳の原型保存と道路建設の両立を願い、誇れる沼津のまちづくりを進めていただきますように。
(画像クリック(拡大)
2015.07.09
テレビ朝日モーニングバードで高尾山古墳
この6月議会において、道路建設のために古墳発掘調査費5,100万円が他の予算と一緒に計上されていた。
今議会においてこの予算が賛成21人:反対6人で賛成多数で可決された。
2015.07.01
高尾山古墳を今壊す理由って?
議会最終日6/30に一般会計補正予算の反対討論を未来の風・殿岡議員が行いました。この間、一般質問や委員会での質疑、そしてこれまでの調査や考古学者の意見を聞く中で、私なりに見えてきたことを整理しまとめてみました。
H27年度一般会計補正予算、8款土木費 高尾山古墳発掘調査費について反対の意見です。
この予算編成時の状況は今の状況とは全く違う。当時は市民の動きは全くなく、今は市民団体・考古学協会、県考古学会・有識者等の多くの保存を求める声があがっている。
6つの理由から高尾山古墳の存続と道路については改めて協議すべきである。
1:基本方針が道路事業優先と昨年出されてから現在に至るまで、一度も市民へ説明がされていない。
2:委員会の議論の中で解体して新たな知見を求めるべきと言う意見について→これからの調査は古墳を壊してまでの価値ある知見は得られないだろう。国民的な歴史的財産が、壊せば永遠に失われてしまう。
3:破壊されたのは全体の27パーセントで埋葬施設等の主要部分はほぼ完全に残っている。
国史跡として充分指定されるものである。
4:高尾山古墳を道路整備しても国道246号にはつながらない。途中の岡宮北土地区画整理事業の完成は35年度で、ここが進まない限り道路は繋がらない。
5:道路の計画はH16年のパーソントリップ調査を基にH26年の交通量を予測し事業の継続を判断。しかし、H27に県はパーソントリップ調査を開始するので、より精度の高いデーター結果を待つべきである。6:埋蔵文化財の保存について、本来協議すべき教育委員会が協議していなかった。
まとめ
今、時代が求めているのは、其々の地域固有の歴史や文化に裏打ちされた個性豊かな地域づくり・人づくりです。このような社会的要請に的確に対応していく必要があるのではないだろうか。そして何よりもこの数週間の古墳の存続を願う事態の変化を認識すべきである。
多くの市民がこの古墳の重要性に今気づき始めたばかりである。
国民的財産を市民の誇りとして、改めて、市民と共に議論すべきである。
この高尾山古墳発掘調査は道路事業のためであり、古墳そのものの存在が調査と共に削り取られてなくなってしまうのです。
以上の理由から反対をします。
2015.07.01
高尾山古墳の行方 再検討か
6月30日、6月議会の最終日。最終本会議において、今まで審議されてきたことの最終的な採決が行われる。今回の高尾山古墳の発掘調査費をめぐって、6月に入ってから本当に怒涛のような動きであった。
6月に入ってから古墳を守る市民団体が結成され、それから本会議は6/9から始まった。
注目されたのは一般会計補正予算の8款土木費:沼津南一色線道路改良事業費5100万円の行方。
高尾山古墳埋蔵文化財発掘調査のための予算である。しかし、これは4億2616万円の補正予算の中に一括されているため、難しい採決を迫られた。
多くの報道陣が見守る中で、採決の結果は21:6で賛成多数で可決。

その後、市長は記者に囲まれ、高尾山古墳の行方について「ただちに予算を施行しない。保留をする」と答えている。
今後は学識経験者も含めた協議会を立ち上げるということだが、
協議会のメンバーにどういう人材を選ぶのかで全く議論の方向性は変わってくる。
そして何よりも古墳を残す前提での両立であるならば、その大きな要因は財源の問題である。
財源の見通しなくして、この両立は図ることができない。
今後この両立が図られる方向性があるとするならば、財源の見通しと市民の古墳に対する再認識の広がりは欠かせない。
この3週間の議会において、本当に多くの方がこの高尾山古墳存続について動いて下さった。それは怒涛のような動きだったと言っていいのかもしれない。
市民団体の陳情書の提出を受け、議会は現地を訪ね、連合審査で議論をしている。
そして市民団体の設けたネット署名は1日で数千人が集まる日もあったり、県考古学会も会長自らが市長や教育長に保存声明文を届けたり、今も全国的な広がりは続いている。
そういう怒涛の中におかれた高尾山古墳の存続。
邪馬台国の卑弥呼から注目をされていたこの東国最古の王は、1800年の孤独の眠りからやっと目覚めたと思ったら、今度は自分の古墳破壊が持ち上がっているとは。
1800年のこの歴史の中で、この古墳は国民共有の財産といえども、スルガの国発祥の地であり、沼津市民のルーツである。市民が気付いた時にはすでに道路のために消える寸前の運命であった。
でも今は違う。多くの市民がメディアの報道によって気づき始め、その輪が全国に広がっている。
市長のいう「両立再検討」が、本当の意味での公正な議論になりえるのか、そして市民の気づきの輪が広がっていくのか。
沼津市にとっても、そして市民にとっても民度が問われている。