山下ふみこオフィシャルブログ
一般質問
2023.08.05
白滝排水機場その後
8/4(金)河川課からの報告を受けるにあたり、もう一つの質問事項・仮設ポンプの規模の内容と概算もわかる範囲で説明を求めていた。しかし、回答はなかったのだが・・・
排水機場のポンプが稼働しない期間、約2か月間、仮設ポンプを設置していたが、その規模は非常に大掛かりなものであった。市民からの問い合わせがあったので、この仮設ポンプの設置費がどのくらいかかるものなのか、残念ながら今回の質問事項に挙げていたのだが、これについても2か月設置していたにもかかわらず、概算さえ言えない状況には唖然とするしかない。
緊急時とはいえ、概算の見積もりもしないで発注をかけているとしたら驚きである。
沼津市が管理する排水機場は、建設から概ね 20~30 年以上が経過。
特に使用頻 度の高い排水機場ではポンプ機器の劣化が激しく、老朽化による性能低下が懸念されている。 そうした中、排水機場の適切な維持管理に資することを目的に、これまでの重大な損傷が発 生してから対処する事後保全型の維持管理から、損傷が軽微なうちに対策を行う予防保全型の 維持管理へと転換するため、長寿命化計画を立案。
白滝排水機場は平成20年設置され16年経過。昨今の豪雨状況によっては、ポンプの吐出量等の機能が、現状に追い付いていないのではないかという住民からの指摘もある。そうなると、現状の復旧を急ぐことは台風シーズンを迎えるにあたり当然だが、検証によっては排水機場の規模の問題も関わってくる。
そうなると30施設すべての排水機場の老朽化や更新問題も避けて通ることはできない。
長寿命化計画では、直近10年間の期間内では2.5億円/年。事業費ピークは3.6億円/年。しかし、これは今の老朽化した排水機場の更新で平準化した費用である。
長寿命化計画の対象施設は、沼津市を管理する30施設の排水機場の電気・機械設備、及 び土木・建築施設とする。
2023.08.05
6月議会一般質問・白滝排水機場その後
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230609/3030020466.html
白滝排水機場ポンプの故障で被害拡大か!
当時の報道には「6月2日の大雨の中、午後5時前にポンプが稼働し始めたが、約30分後に突然、停止したという事です。
その後、水路から水があふれ出し、道路が冠水したり周辺の病院や住宅など約30棟が浸水したりする被害が出ていて、市はポンプの故障が被害の拡大につながったとみて原因の究明を進めている。
その時のTV取材で沼津市河川課長は「ポンプの停止によって被害が拡大したことは重大なことと受け止めている。市内のほかの排水機場も整備や点検をしっかり行い、同じようなことが起こらないようにしたい」と答えている。
7/28議会に「白滝排水機場の動作確認について」報告があった。
報告には「ポンプは稼働したが、ポンプの電源である発電機の復旧と併せて排水機場の運転が停止した検証について、ポンプの故障ではないことが分かったが、何が原因なのか引き続き進める」というものだった。
住民説明会は8月中旬ごろの予定とあったので、報告内容についてもう少しわかりやすく説明をしてほしいと事前にアポを取ってお願いをしていたにもかかわらず、今日(8/4)の河川課長は「今の時点では検証ができていないので説明はできません」というだけで報告書にかかれていた以上の説明を受けることができなかった。
私たちが知りたいのは、検証結果がまだ出ていないのであれば、これまでの2か月間どういう調査をしてきたのか、何が分かったのか、これからまだ何を調査していくのか、復旧にはまだどのくらいかかるのか、そういう説明すら受けることができなかった。
この状況で8月中旬に行われる住民への報告会に、今回の災害で住民の生命財産を脅かしたにもかかわらず、復旧の見込みもわからず、原因も検証できない状況の中で、報告会を開いても、住民は納得するのでしょうか。住民への説明責任はどう考えているのかときいたところ、それまでにはちゃんと説明できるようにするという。
今回のような担当課とのやり取りは本当にむなしい思いしかなく、これ以上説明を求めても無理なことだと考え、住民への報告会に資料なども用意するというからには、せめて私たちにもそういう時系列的な資料のもとで、来週中に再度説明をしてほしいとお願いをするしかなかったのだが・・・。果たしてそれも果たしてもらえるのだろうか?
当時のテレビ放映にきせがわ病院 看護局長は「私たちは医療に影響が出ないよう力を尽くすので、 行政には原因を突き詰めた上で対処を進めてほしい。」と言っている。これが被災した住民の切実な思いでしょう。
どうして2か月以上もたった今も原因究明の検証ができていないのか、できていないことを責めているのではなく、その理由を住民が納得できる説明が必要であり、少なくても復旧の見込みを伝えなければ何を住民に理解を求めるのか、これでは納得してもらえないのではないかと思うのだが・・・
担当課に私たちの思いが伝わったのだろうか?と思うと、情けなく、屈辱的な思いしかない。
2023.07.10
6月議会一般質問・水害 その3
https://www.tokyo-np.co.jp/article/261522
河川堤防門の4割に安全規定なし 消防団、豪雨で被災恐れ
総務省が調査した河川堤防の開閉式ゲートの4割は、豪雨時に門扉の閉鎖に当たる消防団員らの安全配慮規定がないことが7/7、総務省行政評価局の調査で分かった。
堤防のゲートは「陸閘」と呼ばれ、平時は人や車が通行し、河川氾濫の恐れがあると閉鎖する。
門扉の操作は、国や都道府県が市町村を通じ、地元の消防団や自治会などに委託するケースが多い。評価局が委託先との協定書などに「閉鎖が間に合わない場合は、避難を最優先する」といった規定があるかどうか調べた結果、42%に当たる46基は存在しなかった。理由は「危険が及ぶ切迫した状況となる可能性は低い」「閉鎖に時間がかかる大規模な施設ではない」など。
2023.07.04
6月議会一般質問・水災害 その2
6月2日の大雨による災害体制と職員の配備体制について
問題点2 職員配備体制の連絡網Gメール配信に遅れがあり、支援体制に支障がなかったのか。
Q:Gメール登録者には配信完了までに6~8時間の遅延が生じたらしいが、職員参集には、電話連絡招集し、災害対応に支障が生じなかったというが、Gメール登録者はどのくらいか?
A:全体で1665人のうちGメール登録者は466人で28%
(私の意見)
20:30に災害対策本部体制になって、職員参集をかけたが、全職員1665人のうち466人には、22:16にメール着信では間に合わない。オンタイム(同時)に情報が行かず、最終的に電話連絡網というのは支障がないというが、1分1秒を争う災害時に課題が残る。こういうことこそリスク管理が必要ではないか。
問題点3 白滝排水機場は停止、二ッ谷排水機場は稼働していなかったにもかかわらず、
Q: 白滝排水機場は17:00の稼働から17:30停止をしたというが、その前から動いていないという住民からの通報があったと聞くがどうだったのか?
A: 市の遠隔システムでは、稼働後30分停止したという事になっている。また17:20に現地に到着し、停止していることを確認したが、現在原因調査中。
(私の意見)
白滝排水機場の近隣住民は16:00,17:00と何人かが「ポンプの音がしていなくて動いていない」という電話をしたと聞いているが、市は17:00に稼働し17:30に停止と発表。実際、17:00には川は氾濫し、膝上まで水は来ていたという。また17:00からのポンプ稼働も遅く、もっと早い段階で住民からの通報があった時に現地確認をすべきであった。ポンプが稼働していなければ、冠水する前に国交省からの排水ポンプ車の手配もできたはずである。(ポンプの点検は5/16と言うが6/2の災害時の数日前[3日前)に点検をしているという方もいるが・・・)
Q: ニッ谷排水機場は2台あるポンプのうち1台が稼働しなかった。稼働していないと連絡を何度もしているにも拘らず、現場確認をしなかったの判是か?
A: 広域監視システムでは故障という表示が出ていなかったから、故障ではなかったという認識だった。検証していく。
(私の意見)
二ッ谷排水機場は11:00に自動排水の確認。16:30に冠水し水門は閉鎖。11:00~1台のポンプは動かないまま、二ッ谷周辺はこれまでかつてない水被害であった。
12:00以降、ポンプが動いていないという連絡を受けていながら、故障のランプがついていないから故障ではないという認識のもと現場確認をしなかったことが、床上浸水にまで被害は増大したと近隣住民は思っている。後日、故障のランプはついていなかったが、停止のランプはついていたと言うではないか。これは人災であると住民が思うのは仕方がないだろう。
Q: 今後の対策について排水機場の更新や職員や専門業者が直行する体制の見直しが必要ではないか?
A: 排水機場長寿命化計画に基づき維持管理に努めていき、また操作員の体制の在り方は、今後、調査研究していく。