山下ふみこオフィシャルブログ
2023.07.04
6月議会一般質問・水災害 その2
6月2日の大雨による災害体制と職員の配備体制について
問題点2 職員配備体制の連絡網Gメール配信に遅れがあり、支援体制に支障がなかったのか。
Q:Gメール登録者には配信完了までに6~8時間の遅延が生じたらしいが、職員参集には、電話連絡招集し、災害対応に支障が生じなかったというが、Gメール登録者はどのくらいか?
A:全体で1665人のうちGメール登録者は466人で28%
(私の意見)
20:30に災害対策本部体制になって、職員参集をかけたが、全職員1665人のうち466人には、22:16にメール着信では間に合わない。オンタイム(同時)に情報が行かず、最終的に電話連絡網というのは支障がないというが、1分1秒を争う災害時に課題が残る。こういうことこそリスク管理が必要ではないか。
問題点3 白滝排水機場は停止、二ッ谷排水機場は稼働していなかったにもかかわらず、
Q: 白滝排水機場は17:00の稼働から17:30停止をしたというが、その前から動いていないという住民からの通報があったと聞くがどうだったのか?
A: 市の遠隔システムでは、稼働後30分停止したという事になっている。また17:20に現地に到着し、停止していることを確認したが、現在原因調査中。
(私の意見)
白滝排水機場の近隣住民は16:00,17:00と何人かが「ポンプの音がしていなくて動いていない」という電話をしたと聞いているが、市は17:00に稼働し17:30に停止と発表。実際、17:00には川は氾濫し、膝上まで水は来ていたという。また17:00からのポンプ稼働も遅く、もっと早い段階で住民からの通報があった時に現地確認をすべきであった。ポンプが稼働していなければ、冠水する前に国交省からの排水ポンプ車の手配もできたはずである。(ポンプの点検は5/16と言うが6/2の災害時の数日前[3日前)に点検をしているという方もいるが・・・)
Q: ニッ谷排水機場は2台あるポンプのうち1台が稼働しなかった。稼働していないと連絡を何度もしているにも拘らず、現場確認をしなかったの判是か?
A: 広域監視システムでは故障という表示が出ていなかったから、故障ではなかったという認識だった。検証していく。
(私の意見)
二ッ谷排水機場は11:00に自動排水の確認。16:30に冠水し水門は閉鎖。11:00~1台のポンプは動かないまま、二ッ谷周辺はこれまでかつてない水被害であった。
12:00以降、ポンプが動いていないという連絡を受けていながら、故障のランプがついていないから故障ではないという認識のもと現場確認をしなかったことが、床上浸水にまで被害は増大したと近隣住民は思っている。後日、故障のランプはついていなかったが、停止のランプはついていたと言うではないか。これは人災であると住民が思うのは仕方がないだろう。
Q: 今後の対策について排水機場の更新や職員や専門業者が直行する体制の見直しが必要ではないか?
A: 排水機場長寿命化計画に基づき維持管理に努めていき、また操作員の体制の在り方は、今後、調査研究していく。
2023.07.04
6月議会一般質問・水災害 その1
6月2日の大雨による災害体制と職員の配備体制について
一般質問のきっかけ
私の家のすぐ側にある浪人川が今回も氾濫した。
排水機場(昭和56年)ができて以来、床下はあったものの、床上浸水は経験したことがなかった。今回、近くの二ッ谷排水機場の2台あるポンプのうち1台が稼働しなかったことによって被害が増大したのではないかという住民の疑問があがる。
かつてない被害の大きさにヒューマンエラー(人災)の声もある。
新聞報道にも大きくあった「白滝排水機場のポンプが停止」という記事。
此処でも近隣住民の声と沼津市が公表している実態とは少し様子が違っている。
そんな状況もあって一般質問(1問1答)をする。
Q: 沼津市は警戒レベル5(19:19)が出て1時間後、災害対策本部を20:30に設置。
近隣市の場合、土砂災害警戒警報(16:15)が出て、その直後に警戒レベル4、それからすぐに16:40には災害対策本部を設置。沼津市
A: 設置基準は、大雨等の特別警報が出された場合及び市長が必要と判断した場合が、地域防災計画に定められている。
6/2,沼津市は警戒レベル5が出てその1時間後に災害対策本部が立ち上がった。
しかし、近隣市は災害対策本部設置の体制は、土砂災害警戒情報が発表された時に警戒レベル4を発令し、全職員が防災体制に入っている。災害対策本部の設置:沼津市は20:30 他市は16:30 この時間差は何故?
「避難情報に関するガイドライン」内閣府(防災担当)には、災害対策本部設置の目安は、警戒レベル4を発令した段階と示されている。
① 土砂災害警戒情報が発表された場合
② 氾濫危険水位を超えることが確実となった場合
国の示すガイドラインは、警戒レベル4で災害対策本部を立ち上げるというが、沼津市の場合は警戒レベル5での設置では、救援体制に遅れが生じる当然。しかし、これでいいのか!
A: 19:19に大岡地区の一部に、緊急安全確保の発令を行い、市民の命を守るため、早め、早めの避難情報を発令したものと認識。
既に高橋川は16:00以降急激に増水し、18:00には氾濫危険水位を超えていた。
白滝排水機場、浪人川排水機場周辺も16:30には川が溢水し道路に水が流れ込み膝上まで水は来ていたという。17:30以降には床上浸水が始まっていたにもかかわらず、災害対策本部が20:30では、すでに周囲は暗く、災害救援体制はさらに厳しい状況にあった。
2023.07.03